それは教えないと。

 新聞を見ていると興味深い記事が載っていた。関連記事がネットに無くその記事を紹介できないので一応内容だけかいつまんで。
 中村博志日本女子大教授らにより『小中高生の死の意識調査』を実施し、その結果がとりまとまったらしい。その調査によると、死を正しく認識出来ている子は3割にとどまり、「死んだ人が生き返る」と考えている子は2割いるというのである。
 調査は昨年協力校に質問用紙を送り、記入後返送してもらう形で、小学生389人、中学生1407人、高校生101人の計1897人から解答を得たらしい。
 『人は死ぬとどうなるか』という質問に対して、「生き返らない」「わからない」がともに3割強で、「生き返る」が9.2%、「生き返る事もある」が12.7%で生き返るとあわせると21.9%になる計算だ。
 「生き返る」と答えた理由は「なんとなく」が53%。まあこれは分かっていないんだろうね。これは分かる。しかし、ここからがおかしな感じになってくる。
 「見た事がある」が11.3%。おいおい、死んだ人が生き返るのいつ見たんだ?そんなのみたらおっかねーよ。生き返るのはいいけど、生き返った人がちょっと腐敗してたら嫌じゃん。・・・そこまで考えないか。
 「教えてもらった」が17.8%。一体誰に教えてもらったんだ。誰に。先生か?出てこい!そんなやつは!人面石くん投げるぞ!(ブラックバラエティに出てる人面石くんが気になってしょうがない)輪廻転生と勘違いしてるのかなぁ。
 生き返らないと答えた子でも半数以上が「なんとなく」という理由で、「教えてもらった」という子は8.8%だというし、教えないんだよね。
 あーでも、そういえば、『死んだらどうなるか』なんて『お金のもうけ方』と合わせて学校で教えない事になってるという事をどこかのエライさんが言ってたっけ。
 自分はいつ頃死に対する認識が出来たかというと、小学校1年ではすでにあったように思われる。祖父の死によるところが大きいが、人は死ぬと動かなくなり、体は固まり(死後硬直)、燃やされて灰になる様を見ているので認識が出来た。そういったのは経験しないと理解は難しいんだろうなぁ。