gizmy旅行記〜広島編3

 今回の旅はいい天気に恵まれました。2日目は宮島に行き『厳島神社』を見て来ました。休日、晴天、そして世界遺産。この三拍子がそろって人がいないわけはありません。かなりの人で行きの電車から賑わっていました。その中でまたちょっと気になる人がいました。またもやちょっと考えさせられたのですが。
 15歳は越えているだろうと思われる男の子と母親の二人でした。私と同じように広島駅から乗って来たのですが、その男の子は電車に乗りたがらないのです。男の子の母親がその子の腕を引っ張りなんとか電車に乗せようとする。それでも男の子は電車から降りようとし、ドアから片足を出している。これの繰り返しです。男の子は少し脳の発達が遅れているように見えました。(表現が適切かどうか解りませんが・・・。)なんとか、電車に乗る事は出来たのですが、各駅で停まる度に男の子は降りようとし、母親がそれを止めようとするのが繰り返されるのです。
 同じ電車内には、三歳くらいの子もいました。例えば小さい頃であれば力はそれほど強くないので同じ行動に対しても止めやすいですが、体が大きいと力も強くなるので本当に大変だと思います。友人が養護学校に勤めていたとき聞いた話ですが、教える事はもちろん世話もしなくてはいけない。友人は高等部で教えていて、世話も高等部の生徒となると体は大人なので色々大変だといっていました。
 印象的だったのが男の子の母親の服装でした。きちんとした服装だったのです。その親子を宮島でまた見かけたのですが、どうやら親子二人で宮島を訪れたようでした。もし、自分の子がその男の子と同じように世話をしていかなければならないのであれば、自分の服装を気にすることができたであろうか?旅行をするだろうか?と考えてしまいました。
 男の子の母親の気丈さに感服したのでした。