いろいろあった


 いろいろありました。何度も何度も涙を流しました。隣の芝生が青く、まぶしく輝いてみえるほどです。

 それが普通の芝生であってもです。


 私は、何も生えていない土を裸足でいます。種をまかないと、なにも生えてこないので、種を蒔きます。何度も、何度も。いつか生えてくる日がくる。いつか花が咲くと信じながら。


 何もない庭に、小さな花でも咲いてくれたら。小さな花は私にとって、大きな喜びとなるでしょう。

 
 たくさん種を蒔きますが、生えてきません。時々、小さな芽がでます。私はよろこびます。花が咲くことを想像して、期待します。大切に、水を与えます。

 でも、何がいけないのか、途中で枯れてしまうのです。


 水をあげたり、肥料をやったり。でも、何故か枯れてしまうのです。育て方がいけないのだろうか?と思うのですが、誰に聞いても間違っていないといわれます。でも、枯れてしまうのです。


 何故私の庭には何も生えないのだろう?と疑問に思い、不安になります。それが、ずっと続く日々です。ここ数年・・・ずっとです。


 つらい日々です。でも、種を蒔き続けるのです。