こころがおれたとき
仕事は山積、しかも、大変な案件。事務じゃないのに、事務的な仕事もこなして、かなりのハードワーク。出張だって多い。でも、だれも、仕事をみてないから、楽な身分と思われているんじゃないかと思っていた矢先だった。
色々、重なっていた時だった。
「多忙中って何やってたの」
その一言だった。
それだけで、頭がくらっとした。数字を詰められたって平気だ。でも、その一言で真っ白になった。
ずっと、ガマンしていた。大人になろう。大人になろう。そんなこともある。そう思いながら来ていた。ずっと気を張り詰めていて、でも、やりがいがあるから頑張ろう。愚痴を言っても仕方ない。そう思ってきた。
でも、思わず中のいい人に愚痴を言った。
「一人でがんばってるのにね」
その一言で涙が溢れた。見ている人は見ている。そんな言葉で救われる。たった一言でいいのだ。